Alipay(アリペイ)とは?導入するメリット、Alipay+についても解説
公開日:2026年03月03日
更新日:2026年03月03日

訪日外国人観光客や越境EC市場の増加に伴い、インバウンド需要の取り込みがビジネスの大きな鍵となっています。「Alipay(アリペイ)」は、中国を中心としたアジア圏の方々にとって、生活の一部とも言える不可欠な決済手段です。
しかし、「日本の店舗やECサイトで導入するにはどうすればよいか」「為替のリスクはないのか」等、導入に際して不安を感じている店舗・EC事業者様も少なくありません。
本記事では、店舗・EC事業者様向けに、AlipayおよびAlipay+の仕組みや特徴、導入によって得られるメリット・デメリットを詳しく解説。さらに、導入方法、選び方のポイントについても紹介します。
インバウンドへの対応を強化したい方、決済の機会損失を防いで売上を最大化したい担当者様は、ぜひ参考にしてみてください。
Alipay(アリペイ)とは
Alipay(アリペイ/支付宝)は、中国のアリババグループの関連会社であるアントグループが運営する、世界最大規模の決済サービスです。
中国国内のモバイル決済市場において、2025年時点で約55%という圧倒的なシェアを誇り、世界全体での利用者は約13億人にのぼるとされています。
また、経済産業省の「令和6年度 電子商取引に関する市場調査報告書」によると、2024年における越境ECの購入額(中国人による日本事業者からの購入)は年間2.6兆円に達したと公表しました。

なお、2021年のデータではあるものの、「令和3年度 電子商取引に関する市場調査」では、中国における越境ECの決済方法の43%がAlipayであると公表しています。

こうした背景から、訪日中国人観光客(インバウンド)を集客するための必須ツールとして導入が加速しています。また、越境EC市場で中国本土の顧客を獲得したい日本のEC事業者様にとっても、Alipayの導入は不可欠な戦略といえるでしょう。
Alipay+(アリペイプラス)とは
Alipay+(アリペイプラス)は、アントグループが提供するクロスボーダー決済ソリューションです。Alipayだけでなく、アジア各国の主要なデジタルウォレットを一つのQRコードで決済可能にします。
具体的な決済サービスは、主に次の通りです。
| 国 | 決済名 |
|---|---|
| 韓国 | Kakao Pay、NAVER Pay、Toss Pay |
| マレーシア | Touch’n GO、Boost、MyPB by Public Bank |
| タイ | TrueMoney、K PLUS、SCB planet Plus |
| フィリピン | GCash、HelloMoney、BPI |
| シンガポール | EZ-Link、OCBC Digital、Changi Pay |
店舗・EC事業者様にとっては、個別の契約やシステム改修を繰り返すことなく、インバウンド対応の範囲を一気に拡大できる画期的なサービスだといえます。
Alipay(アリペイ)で決済する方法
Alipayの決済フローは、国内で普及する一般的なQRコード決済と同様にシンプルです。言語の壁があってもスムーズに取引を進められます。
以下では、実店舗での対面決済とオンライン(越境EC等)での決済、それぞれの流れについて解説します。
店舗で決済する方法
店舗でのAlipayの決済には、大きく分けて「お客様がコードを提示する」パターンと、「店舗のコードをお客様が読み取る」パターンの2種類があります。
お客様がコードを提示する
お客様がAlipayアプリで支払用のQRコードまたはバーコードを表示し、店舗スタッフが決済端末やPOSレジのスキャナーで読み取る方式です。一般的に「ストアスキャン方式(CPM)」と呼ばれています。
お客様側での金額入力操作がなく、入力ミスが発生しづらいため、会計時間を大幅に短縮できる点が大きなメリットです。そのため、会計スピードが求められるコンビニエンスストアやドラッグストア等で広く採用されています。
店舗のコードをお客様が読み取る
店舗側が提示したQRコード(紙のPOPやタブレット画面等)をお客様が自身のアプリで読み取り、支払金額を入力して決済する方式です。一般的に「ユーザースキャン方式(MPM)」と呼ばれています。
専用の読み取り機器は不要で、導入コストを安く抑えられるのが特徴です。レジ周辺のスペースが限られる小規模店舗や個人商店でも、手軽に導入できる仕組みといえます。
オンラインで決済する方法
ECサイト等におけるAlipay支払い方法には、大きく2通りあります。ひとつは、スマートフォンやタブレットに入れたAlipayアプリで支払う方法。もうひとつは、ECサイトの決済画面からAlipayにサインインして手続きを進める方法です。
アプリが使える場合は、決済画面に表示されるQRコードをAlipayアプリで読み取ります。するとアプリ内に支払い金額が表示されるので、内容を確認してそのまま支払いを確定できます。
一方、端末が手元になくアプリを利用できない場合は、ECサイト側の決済ページでAlipayのIDとパスワードを入力してログインし、続けて支払い用パスワードを入力して決済を完了します。
どちらの方式でも、支払い完了後はECサイトの指定ページへ自動的に戻り、そのまま購入手続きを進める流れになるのが一般的です。
QRコード読み取りやID認証でスピーディーに決済できること、使い慣れた決済手段である安心感から、カゴ落ちを防止する効果が期待できるでしょう。
Alipay(アリペイ)を導入するメリット
Alipayの導入は、単なる決済手段の追加にとどまらず、集客と売上向上のための強力な施策となります。特にインバウンド需要を取り込みたい店舗・EC事業者様には、次にあげる3つの大きなメリットがあります。
- 外国人の顧客を取り込みやすくなる
- スムーズかつスピーディーな決済を実現する
- 為替変動のリスクもなし
それぞれについて詳しく解説します。
外国人の顧客を取り込みやすくなる
Alipayの導入は、店舗・EC事業者様の双方にとって、訪日外国人や海外の顧客を取り込むのに役立ちます。
海外では日本以上にキャッシュレス化が進展しているため、現金をほとんど持ち歩かない旅行者も少なくありません。「Alipayが使えないなら買わない(買えない)」といった機会損失を防ぐことが重要です。
また、アプリ内の「店舗検索機能」やクーポン配信機能を通じて、旅行中のユーザーへ直接アピールし、来店や利用を促せる点も大きな強みです。
スムーズかつスピーディーな決済を実現する
特に実店舗において、Alipayの導入はスムーズでスピーディーな会計を実現し、接客効率と顧客満足度の向上につながります。
日本円の硬貨や紙幣に不慣れな外国人観光客にとって、現金決済は金銭の受け渡しやお釣りの計算等に時間がかかり、ストレスを感じるものです。
Alipayであれば、言葉が通じにくい相手でもスマホ一つで、正確かつ瞬時に会計が完了します。レジの混雑緩和はもちろん、スタッフの負担軽減にも寄与するでしょう。
為替変動のリスクもなし
Alipayの決済は、売上金が日本円で確定し、為替レートの変動による損失や面倒な計算が発生しません。これは店舗・EC事業者様共通の大きなメリットです。
お客様はAlipayを介して人民元で支払いますが、代金は決済時のレートで換算され、加盟店の口座には「日本円」で入金されます。
そのため、事業者様側で為替レートの変動を気にする必要がなく、為替差損のリスクを負わずに安心して取引ができます。
Alipay(アリペイ)の導入方法
日本の事業者がAlipayを導入する場合、Alipayと直接契約することは難しく、決済代行会社を利用するのが一般的です。
決済代行会社を利用すれば、Alipayだけでなく、WeChat Payや、他の決済手段(クレジットカード決済、キャリア決済、コンビニ決済、Apple Pay等)もまとめて審査・導入できるため、手続や運用管理の手間を大幅に削減できるというメリットもあります。
Alipayの導入を進めたい場合、まずは決済代行会社に相談するところからはじめてみましょう。また、下記の関連リンクもご確認ください。
Alipay(アリペイ)の導入費用・手数料
Alipayの導入にかかるコストは、主に以下の3つです。
| コスト | 概要 |
|---|---|
| 初期費用 | 導入時に発生する費用(契約時に一度だけ支払う費用) |
| 月額固定費 | 決済システムの利用料や保守・運用にかかる、毎月固定で支払う費用 |
| 手数料 | データ処理1件毎に発生する費用や決済手数料等 |
Alipayは決済代行経由で導入するケースが一般的であるため、上記では決済代行利用時にかかる主な費用について紹介しています。なお、詳しい金額はどの決済代行会社を利用するかによって異なるので、複数の会社で見積りをとったうえで比較検討することが重要です。
Alipay(アリペイ)を導入する際のポイント
Alipayを導入する際は、以下のポイントを意識しておきましょう。
- Alipay+(アリペイプラス)への対応を確認する
中国からの観光客だけでなく、韓国、タイ、フィリピン、マレーシア等、アジア全域からのインバウンド需要に対応できるよう、Alipay+もセットで利用できるか確認しましょう。 - 決済通貨と為替リスクの有無を確認する
売上金が「日本円」で入金される契約になっているかを確認しましょう。為替レートの変動リスクを負わずに、安心して運用できます。 - 店頭での視認性(POPやステッカー)を高める
お客様に気づいてもらえるように、レジ横や店舗入口に「Alipay」のロゴが入ったステッカーやPOPを目立つように掲示しましょう。 - 日本人向けの決済手段も同時に整備する
Alipayは、基本的に訪日外国人専用の決済手段です。国内客の利便性を損なわないよう、PayPayやクレジットカード決済等も同時に使える環境を整えましょう。 - 決済代行サービスを利用する
海外決済と国内決済を個別に契約・運用するのは、多大な工数を要します。これらを一括で導入でき、かつ日本語でのサポート体制が充実した決済代行サービスを利用し、効率化を図りましょう。
決済代行サービスを選ぶ際のポイント
決済代行サービスを選ぶ際は、以下のポイントをチェックすることが重要です。
- Alipay+に対応しているか
中国のみならず、東南アジアからの観光客も取り込める拡張性があるか確認しましょう。 - 他の決済手段と一括導入できるか
国内客向けのQRコード決済やクレジットカード決済等も、まとめて契約・管理できるサービスか確認しましょう。 - サポート体制
通信トラブルや操作ミスがあった際に、日本語で迅速に対応してくれるサポート窓口があるか確認しましょう。 - セキュリティ体制
情報漏えいリスクに対して十分な対策を行っているか、クレジットカード情報保護の国際基準である「PCI DSS」や、「JIS Q 27001(ISO/IEC27001)」の認証取得、「プライバシーマーク」の取得がなされているか等確認しましょう。
Alipay(アリペイ)の導入はSP.LINKSにご相談ください
「SP.LINKS」は、決済代行サービスのパイオニアとして、サービス開始以来30年にわたり知見と信頼を積み重ねてきた決済代行会社です。
店舗規模を問わず、小さなお店から大規模なECサイトまで幅広く対応しています。また、豊富な知見を活かし、複数の決済手段(クレジットカード決済、QRコード決済、電子マネー決済、オンラインID決済、キャリア決済、コンビニ決済・口座振替等)を総合的にサポートする体制が整っており、多様化する消費者ニーズにも柔軟に対応できることが魅力です。
さらに、セキュリティ面も万全で、クレジットカード情報保護の国際的なセキュリティ基準である「PCI DSS」に準拠するとともに、JIS Q 27001(ISO/IEC27001)の認証基準に基づき、全社・全業務についてISMS適合性評価制度の認証を取得。また、プライバシーマークの取得によって個人情報保護体制も整備されており、安心して決済を任せられる環境が整っています。
まとめ
訪日外国人観光客や越境EC市場が拡大し続ける昨今、インバウンド対応の重要性はますます高まっています。中国をはじめとしたアジア全域で圧倒的なシェアを誇るAlipayは、インバウンド集客における強力な決済ツールです。
自社に最適な決済環境を整えることは、顧客満足度の向上だけでなく、業務効率化や安定した事業運営にもつながります。インバウンド需要を確実に取り込み、事業を成長させるためにも、早期の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
Alipayの導入をご検討中の事業者様は、ぜひSP.LINKSへご相談ください。Alipayをはじめとする各種オンラインID決済・QRコード決済はもちろん、幅広い決済手段の中から、事業内容や運用体制に合わせた最適な決済環境をご提案します。





