キャリア決済とは?EC事業者様のメリット・デメリットや導入・運用をシンプルにするポイントを解説
公開日:2026年02月03日
更新日:2026年02月03日

キャリア決済とは、商品・サービス等の利用代金を、月々の携帯電話料金とまとめて支払えるサービスのことを指します。
クレジットカード番号の入力が不要であるため、ユーザーにとっては決済完了までの購入プロセスがより簡単になります。ECサイトを運営する事業者様にとっても、クレジットカードを持たない顧客にも買い物をしてもらえる等、複数のメリットがあります。
本記事ではEC事業者様向けにキャリア決済の種類や仕組み、メリット・デメリット、導入する際の留意点を詳しく解説します。
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[目次]
- キャリア決済とは
代表的な各キャリア決済の特徴 - キャリア決済の利用が想定されるシーン
- キャリア決済の仕組み
- ユーザー視点でのキャリア決済のメリット・デメリット
ユーザー視点でのメリット
ユーザーがキャリア決済を利用できないケースとは - EC事業者様がキャリア決済を導入するメリット・デメリット
メリット
デメリット - EC事業者様がキャリア決済を導入するには?
各キャリアと個別に加盟店契約を締結する
決済代行会社に依頼する - キャリア決済導入は決済のプロフェッショナルであるSP.LINKSにご相談ください
- キャリア決済についてよくある質問
キャリア決済で利用できない商材はありますか?
各キャリアとシステム接続する必要がありますか?
継続課金には対応していますか?
個人事業主の申し込みはできますか? - キャリア決済導入で新たな顧客を獲得しよう
- キャリア決済とは
キャリア決済とは
キャリア決済とは、ECサイト等での商品購入代金を、携帯電話の利用料金とまとめて支払う決済方法のことです。キャリア決済に対応している携帯電話サービスは具体的には以下のとおりです。
| 携帯電話サービス | キャリア決済のサービス |
|---|---|
| NTTドコモ | d払い |
| ahamo | d払い |
| au | au PAY(auかんたん決済) |
| povo | au PAY(auかんたん決済) |
| UQ mobile | au PAY(auかんたん決済) |
| SoftBank | ソフトバンクまとめて支払い |
| LINEMO | ソフトバンクまとめて支払い |
| ワイモバイル | ワイモバイルまとめて支払い |
| 楽天モバイル | 楽天モバイルキャリア決済 |
※2026年1月時点の情報です。
以下では、キャリア決済の概要や仕組みについて解説します。
代表的な各キャリア決済の特徴
代表的なキャリア決済には、下記の3つが挙げられます。
- d払い
- au PAY(auかんたん決済)
- ソフトバンクまとめて支払い
それぞれの特徴を下記の表でまとめました。
| キャリア決済サービス | 利用限度額 | ユーザーによる利用の流れ | 支払可能対象 |
|---|---|---|---|
| d払い | 10万円(1ヶ月) ※20歳以上の場合 |
【電話料金合算払いの場合】 購入画面で「d払い」「au PAY(auかんたん決済)」「ソフトバンクまとめて支払い」の中から対象の支払い方法を選択。お支払パスワードを入力し、支払完了 |
いずれのキャリア決済もショッピング、動画や音楽のサブスクリプション、チケット、電気代金の支払等多岐にわたる |
| au PAY(auかんたん決済) | 10万円(1ヶ月) ※20歳以上の場合 |
||
| ソフトバンクまとめて支払い | 10万円(1ヶ月) ※20歳以上の場合 |
※2026年1月時点の情報です。
| d払い | ||
|---|---|---|
| 利用限度額 | ユーザーによる利用の流れ | 支払可能対象 |
| 10万円 (1ヶ月) ※20歳以上の 場合 |
【電話料金合算払いの場合】 購入画面で「d払い」の支払い方法を選択。お支払パスワードを入力し、支払完了 |
ショッピング、動画や音楽のサブスクリプション、チケット、電気代金の支払等多岐にわたる |
※2026年1月時点の情報です。
| au PAY(auかんたん決済) | ||
|---|---|---|
| 利用限度額 | ユーザーによる利用の流れ | 支払可能対象 |
| 10万円 (1ヶ月) ※20歳以上の 場合 |
【電話料金合算払いの場合】 購入画面で「au PAY(auかんたん決済)」の支払い方法を選択。お支払パスワードを入力し、支払完了 |
ショッピング、動画や音楽のサブスクリプション、チケット、電気代金の支払等多岐にわたる |
※2026年1月時点の情報です。
| ソフトバンクまとめて支払い | ||
|---|---|---|
| 利用限度額 | ユーザーによる利用の流れ | 支払可能対象 |
| 10万円 (1ヶ月) ※20歳以上の 場合 |
【電話料金合算払いの場合】 購入画面で「ソフトバンクまとめて支払い」の支払い方法を選択。お支払パスワードを入力し、支払完了 |
ショッピング、動画や音楽のサブスクリプション、チケット、電気代金の支払等多岐にわたる |
※2026年1月時点の情報です。
参考:
キャリア決済はクレジットカードのように限度額があり、月々に利用できる上限が設定されています。
しかし、どのキャリア決済もアプリをスマートフォンにインストールするだけで利用できたり、パソコンからでも利用できたりといったメリットが多くあるため、決済手段が広がれば新規顧客の獲得も望めるでしょう。
キャリア決済の利用が想定されるシーン

キャリア決済の利用が想定されるシーンとして、主にスマートフォンで請求書を支払ったり、ECサイトやチケット販売サイト等で商品・サービスを購入したりする場面が考えられるでしょう。
下記の表が具体的に考えられるシーンです。
| シーンの例 | 概要 |
|---|---|
| スマートフォンアプリでの課金 | ・有料アプリを利用したい場合 ・ゲームアプリ等特定のアプリ内で、有料アイテムを購入したい場合 |
| 音楽・動画配信サービスの利用料金支払 | 音楽配信サービスや、動画配信サービスの月額利用料を支払いたい場合 |
| 電子書籍・電子コミック等のコンテンツ購入代金支払 | 電子書籍や、電子コミックの販売ストアでコンテンツを購入したい場合 |
| オンラインショッピングの商品代金支払 | ECサイトで商品を購入したい場合 |
| チケット代等の支払 | チケット販売サイト等で、コンサートやイベント等のチケットを購入して代金を支払いたい場合 |
このように、キャリア決済と一口に言っても利用できる幅は大きいと言えます。
電子マネーやクレジットカード等をはじめとして、現在ではキャッシュレス決済が一般的になりました。時代のニーズに対応していくためにも、上記のようなシチュエーションを想定し、自社ストア・サイトへの導入も検討してみましょう。
キャリア決済の仕組み
ここからは、キャリア決済の仕組みについて簡単に紹介します。

下記の表は、ユーザーによる購入手続発生から、EC事業者様が代金を回収するまでの流れを大まかにまとめたものです。
| ① | ユーザー | 商品やサービスの注文時に支払方法で「d払い」「au PAY」「ソフトバンクまとめて支払い」等を選択し、支払用のパスワード(暗証番号)を入力 | ユーザーによる支払手続完了 |
|---|---|---|---|
| EC事業者(加盟店)様 | 「ユーザーが商品・サービスを購入した」という情報を、加盟店様から各通信キャリアへ送信 | 決済処理 | |
| ② | 各キャリア | ユーザーに対する請求を行う | 請求処理(代金回収) |
| ③ | 各キャリア | 加盟店様に対して入金を行う | 代金の入金 |
上記の表のように、大きく3つのステップで済みます。
ユーザー視点でのキャリア決済のメリット・デメリット
本章では、ユーザー視点でのキャリア決済のメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
ユーザー視点でのメリット
まず、ユーザー視点における最大のメリットは「クレジットカード情報が不要」であることです。商品・サービスを購入するたびにクレジットカード情報を入力しなくてよいため、なりすましや情報漏えい等といった不正利用のリスクを防止できます。
さらに、クレジットカードを保有していない未成年でも、上限額をあらかじめ設定して利用可能です。親が子どもにスマートフォンを持たせている場合には使い込みが懸念される場合もありますが、クレジットカードの利用限度額と比較すると低めに設定できる傾向にあるため、健全に活用できる可能性が高まるでしょう。
ユーザーがキャリア決済を利用できないケースとは
キャリア決済はユーザーにとって複数のメリットがある一方で、利用できないケースも想定されます。具体的にどのような場合かについて詳しく見ていきましょう。
携帯電話の利用料金が滞っている場合
携帯電話の利用料金の支払が滞っている場合には、キャリア決済のサービスが一時的に停止されてしまいます。ユーザーがキャリア決済をスムーズに利用するには、携帯電話の利用料金の未払いがないことが前提となるため注意しましょう。
キャリア決済の利用限度額に達している場合
キャリア決済には利用限度額があるため、月々の利用限度額に達している場合には、支払に利用できません。下記の表のように、利用限度額はキャリア決済サービスによって細かく異なる場合があります。
また、同じサービス内でもユーザーの年齢によって異なる場合もあります。さらに、加盟店(ECサイトやチケット販売サイト等)側で一度に利用できる限度額が設定される場合も考えられます。
| キャリア決済のサービス | 利用限度額 |
|---|---|
| d払い | 20歳未満:最大10,000円/月 20歳以上:最大100,000円/月 |
| au PAY(auかんたん決済) | ~12歳:最大1,500円/月 13~17歳:最大10,000円/月 18~19歳:最大50,000円/月 20歳以上:最大100,000円/月 povo2.0利用の13歳以上のユーザーの利用上限額:最大2,000円/月 |
| ソフトバンクまとめて支払い | 満12歳未満:最大2,000円/月 満20歳未満:最大20,000円/月 満20歳以上:最大100,000円/月 |
※2026年1月時点の情報です。
Wi-Fi接続のみで端末を利用している場合
キャリア決済を利用する場合には、モバイルデータ通信を使用する必要があります。モバイルデータ通信とは回線の契約者を認証し、不正利用を防止する目的で活用されています。そのため、Wi-Fi接続のみで端末を利用していたり、モバイルデータ通信が不安定であったりする場合には、キャリア決済が利用できない可能性があるため注意しましょう。
携帯電話の契約者と違うアカウントでログインしている場合
キャリア決済を利用する場合には、モバイルデータ通信を利用・回線の契約者を認証して不正利用を防ぐ仕組みとなっていることを前項で述べました。
この観点から、携帯電話の契約者と違うアカウントでキャリア決済サービス画面にログインした場合には、キャリア決済を利用できません。
格安SIMを利用している場合
キャリア決済とは、携帯電話キャリア(NTTドコモ、au、SoftBank、楽天モバイルといった、携帯電話基地局等の通信インフラを保有する事業者)が提供しているサービスです。
一方で、携帯電話サービスのなかでも格安SIMサービスは、前述の携帯電話キャリアから通信インフラを借りることで、携帯電話サービスを運営しています。一部の格安SIMサービスではキャリア決済に対応している場合も見られるものの、すべてではありません。
そのため、利用している格安SIMサービスによっては、そもそもキャリア決済を利用できないケースも想定されます。もし導入時に気になる点があれば、事前にリサーチしておくと良いでしょう。
EC事業者様がキャリア決済を導入するメリット・デメリット
ここからは、EC事業者様側がキャリア決済を導入した場合のメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット
メリットとして、以下3つのポイントが挙げられます。
クレジットカードや電子マネーを利用していない顧客を獲得できる
キャリア決済は、商品・サービス代金を携帯電話の利用料金とまとめて支払うサービスであるため、クレジットカード情報は必要ありません。
そのため、クレジットカードを持たない層・未成年等の顧客にも利用してもらいやすくなるでしょう。コード決済や電子マネー決済とも異なる仕組みであるため、これらを利用していない顧客も獲得でき、新たな顧客層獲得にもつながります。
カゴ落ちを低減できる
キャリア決済ではクレジットカード情報入力等、ユーザーにとって煩雑なプロセスが不要で決済が完了します。決済をスムーズに行えることによって、カゴ落ち(カートに商品を入れたまま、決済プロセスを完了せずに離脱してしまうこと)を低減できます。
キャリア決済の導入で購入完了までのプロセスが簡素化されれば、ユーザーに不満を抱かせないまま商品購買につながる可能性が高くなるでしょう。
代金の未回収リスクを低減できる
キャリア決済は、携帯電話キャリアが商品・サービスの代金をまずは立て替え、後でユーザーから回収して加盟店へ入金する仕組みです。EC事業者様にとっては、代金の未回収リスクを低減できると考えられます。
デメリット
メリットの一方で、いくつかデメリットも挙げられます。具体的には以下の3点です。
導入初期段階で審査の手間や初期費用が発生する
EC事業者様が新たにキャリア決済を導入する際、携帯電話キャリア各社で審査のプロセスが必要です。キャリア決済は大きく3社あるため、3社に対してそれぞれ加盟を申し込むと事務手続が煩雑化したり、導入までの準備期間が長くなったりする可能性も考えられるでしょう。
加えて、システム導入費用等の初期費用が発生します。3社に対してそれぞれ加盟を申し込むとシステム導入費用が複数社分にわたり積み上がっていくことになるため、結果としてコストがかさんでしまいます。
利用限度額が低めである
本記事で紹介したとおり、キャリア決済は利用限度額がクレジットカードと比較して低めです。各社おおむね「1ヶ月あたり10万円」が目安になります。高額な商材を扱っている事業者様の場合には、商材の特性とマッチしない可能性もあるため注意しましょう。
決済手数料が割高である
キャリア決済は、決済手数料がクレジットカード等と比較して割高な傾向にあります。詳しくは携帯電話キャリアによって異なりますが、決済手数料はユーザーがキャリア決済を利用した際の1件毎にかかります。
EC事業者様によって取り扱い商材は様々。決済手数料を踏まえ、利益率を確保できるかどうかをあらかじめ十分に検討したうえで導入することが大切です。
EC事業者様がキャリア決済を導入するには?
前章で述べた通り、EC事業者様がキャリア決済を導入するには、大まかに以下のプロセスを通過する必要があります。
- 申込
- 審査
- システム構築・設定
- 利用開始
各キャリアと個別に加盟店契約を結ぶ方法と、決済代行会社にまとめて依頼する方法があります。
各キャリアと個別に加盟店契約を締結する
各キャリアと個別に加盟店契約を締結する方法では、初期の申込や審査プロセスやシステム構築、運用プロセスに至るまで、対応すべきことが多くなって煩雑化し、ランニングコストも大きくなることが想定されます。
決済代行会社に依頼する
上記のような煩雑さが発生することを踏まえると、決済代行会社に申込をして契約を締結する方法もおすすめです。複数のキャリア決済をまとめて導入・運用可能になります。申込、審査、初期設定、運用プロセスをよりシンプルに一本化でき、コストも低減できるメリットがあります。

キャリア決済導入は決済のプロフェッショナルであるSP.LINKSにご相談ください
「SP.LINKS」は、決済代行サービスのパイオニアとして、サービス開始以来30年にわたり知見と信頼を積み重ねてきた決済代行会社です。
店舗規模を問わず、小さなお店から大規模なECサイトまで幅広く対応しています。また、豊富な知見を活かし、複数の決済手段(クレジットカード決済、キャリア決済、ID決済、QRコード決済、口座振替、コンビニ決済等)を総合的にサポートする体制が整っており、多様化する消費者ニーズにも柔軟に対応できることが魅力です。
SP.LINKSのキャリア決済を導入することで、各キャリアとのシステム接続を一本化することが可能に。EC事業者様の負担が軽減できます。
ご契約後のキャリア決済・ご入金の流れは以下になります。

各キャリアへの決済情報はEC事業者様からSP.LINKSへ送信し、SP.LINKSから各キャリアへ送信します。ご入金につきましては、SP.LINKSからEC事業者様へご入金(※)する流れになります
※ソフトバンクまとめて支払いのみ、ソフトバンクからEC事業者様へ直接ご入金となります。
ご利用料金や導入費用は、ご状況を伺ったうえで個別にお見積りいたします。
キャリア決済についてよくある質問
ここからは、キャリア決済についてよくある質問をまとめました。SP.LINKSのキャリア決済サービスの導入についてご検討中のEC事業者様は、ぜひ参考にしてください。
キャリア決済で利用できない商材はありますか?
公序良俗に反する商材のお取り扱いはできません。また審査によって、お取り扱いできない商材もあります。
各キャリアとシステム接続する必要がありますか?
SP.LINKSとのシステム接続のみでご利用可能です。
情報処理契約(決済システムのみ利用)の場合、キャリア管理画面の設定が必要になります。
継続課金には対応していますか?
d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いで継続課金に対応しております。
個人事業主の申し込みはできますか?
申し訳ありませんが、個人事業主様及びネットショップ未オープンの方はご利用いただくことができません。
キャリア決済導入で新たな顧客を獲得しよう
本記事では、EC事業者様等がキャリア決済を導入・運用する場合の基礎知識と、メリット・デメリット等について詳しく解説しました。キャリア決済を導入するメリットは、クレジットカードを持たない層や若年層にも安心して商品・サービスを購入してもらえることです。
キャリア決済導入によって、これまで取り込めていなかった顧客層を獲得できる可能性があります。特に少額のデジタルコンテンツ等を販売するEC事業者様等ではメリットが想定されるため、ぜひ積極的に検討してみてはいかがでしょうか。
キャリア決済導入を考えているEC事業者様は、SP.LINKSへお気軽にご相談・お問い合わせください。





