決済代行会社にかかる費用や手数料は?料金体系やオプション費の相場
公開日:2022年12月21日
更新日:2025年10月16日

ECサイトで決済サービスを導入する際に役立つのが決済代行会社です。ただし、手数料や料金の相場について疑問を持つ方も少なくありません。
本記事では、EC事業者様向けに、決済代行会社を利用する際にかかる主な費用や料金体系、さらにオプション費用の目安までわかりやすく解説します。決済代行会社の費用感をつかみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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[目次]
- 決済代行会社とは
- ECサイトが決済代行会社に支払う費用や手数料
初期費用
月額固定費
決済手数料
データ処理料(トランザクション処理料)
オーソリゼーション(与信)/売上計上 - 決済代行会社を比較選定する際の重要ポイント
利用可能な決済方法があるか
セキュリティ対策に取り組んでいるか
手数料が妥当か
導入実績が豊富か
サービスが使いやすいか
支払サイクルが適切か
柔軟なシステム更新をしているか - 決済代行会社を利用するメリット
サイトの利便性向上
開発工数の軽減
事務手続きの代行
請求管理工数の軽減
情報管理のリスク軽減 - SP.LINKSが選ばれ続ける理由
セキュリティの高さ
非対面業界唯一のダイレクト接続で高速かつ安定した決済処理
幅広い決済手段の提供
幅広い業界・業種への対応
豊富な導入事例 - まとめ
決済代行会社とは

決済代行会社とは、店舗・ECサイトがクレジットカード決済をはじめとする様々な決済を導入する際に、複数のクレジットカード会社やコンビニ各社との契約をまとめて行い、決済システムの導入や運用にかかわるサービスを提供する会社です。
各社と個別に直接契約するには、それぞれに審査が必要で、接続システムもそれぞれ構築する必要があり、大変な手間とコストがかかります。また、クレジットカード決済、コンビニ決済、口座振替、コード決済、Apple Pay等の多くの決済方法が存在しますが、それらを後から導入したいとなったときでも、決済代行会社が提供している決済であれば追加で契約ができ、一括管理も可能です。
ECサイトが決済代行会社に支払う費用や手数料
ECサイトが決済代行会社を利用するには一定の費用がかかります。以下、クレジットカード決済における費用や手数料の内訳についてご説明します。また、金額についてはサービス・決済代行会社により異なるため、あくまでも目安となります。
初期費用
決済代行会社の初期費用は、決済システムをECサイトに組み込むための初期設定費や導入サポート費が主な内訳です。相場は数万~数十万円とされていますが、近年では初期費用を無料とする決済代行会社も少なくありません。
一方、より複雑なシステム連携や、独自のカスタマイズが必要な場合は、費用が個別見積りになることが多く、金額が高くなる傾向にあります。初期費用は導入時に一度だけかかる費用ですが、サービス内容を比較検討するうえで重要なポイントです。
月額固定費
月額固定費とは、利用件数に関係なく毎月支払う固定の手数料です。決済にかかわる機器やシステムの利用費、セキュリティ機能や顧客情報の管理コスト等に対して支払うものです。相場としては月額数千円〜数万円程度が一般的ですが、なかには無料となるケースも。
売上額や決済件数に関係なく毎月発生するため、取引量の少ない小規模事業者には月額固定費がかからないプランや会社を選ぶのがおすすめです。たとえ決済手数料がやや高めでも、月額固定費が不要であれば、利用頻度が少ない場合には総コストを抑えられる可能性があります。
決済手数料
決済額(売上金額)に対するカード会社手数料を指します。 クレジットカード決済ではそれぞれの決済代行会社により3%〜8%程度の手数料率が設定されるのが一般的です。 料率はECサイトの業態や取扱商品、販売規模、平均単価等によって審査・契約時に決定されます。
売上が多いほど手数料負担も大きくなるため、料金体系や取引量に合ったプラン選びが重要です。
データ処理料(トランザクション処理料)
データ処理料とは、決済システムを利用するためにかかる費用(決済処理にかかる手数料)で、売上金額の大小にかかわらず、1件毎に数円〜数十円程度が発生するのが一般的です。以下のものがあります。
オーソリゼーション(与信)/売上計上
与信とは、カード利用者様の与信枠を確保、売上計上とは売上を確定する処理のことです。 取引毎に発生し、平均的には与信・売上計上処理で合計数円~数十円程度かかります。
また、下記の処理が必要な場合は、追加で手数料がかかります。
・取消処理・・・取得した与信枠もしくは売上計上後の取引をキャンセルする処理です。
・金額変更・・・取得した与信枠もしくは売上計上後の取引の金額を変更する処理です。
取引件数が多いショップでは積み重なるコストになるため、決済手数料や月額費用とあわせて、総合的に比較・検討することが重要です。
決済代行会社を比較選定する際の重要ポイント
決済代行会社を比較選定する際のポイントとして、以下があります。
- 利用可能な決済方法があるか
- セキュリティ対策に取り組んでいるか
- 手数料が妥当か
- 導入実績が豊富か
- サービスが使いやすいか
- 支払サイクルが適切か
- 柔軟なシステム更新をしているか
それぞれ詳しくみていきましょう。
利用可能な決済方法があるか
決済代行サービスを比較するときには、取り扱っている決済方法に注目しましょう。豊富な種類の決済方法をアピールしている会社が多いですが、たとえばApple Payの取扱がない、口座振替はある等、利用できる決済方法は各社で少しずつ違います。
総務省が行っている通信利用動向調査(令和5年度)によると、インターネットで購入する際の決済方法はクレジットカード払いが76.7%と最も多く、次いで電子マネーが38.5%、コンビニ決済が34.7%、銀行振込が23%となっています。

出典:令和5年 通信利用動向調査報告書「インターネットを使って商品を購入する際の決済手段」(総務省)
※上記データを加工して作成
これらの決済方法が使えることはもちろんですが、将来的に導入したい決済方法に対応しているかどうかも考えながら比較を行い、最適な決済代行会社を選びましょう。
セキュリティ対策に取り組んでいるか
オンライン決済では、クレジットカード情報等の情報漏えいリスクがつきまといます。クレジットカード情報等の顧客データは機密性が高く、情報漏えいは企業の信用失墜や多額の損害賠償につながる可能性も少なくありません。そのため、決済代行会社を比較するときにはセキュリティ面についてもしっかりとチェックしておきましょう。
クレジットカード情報保護の国際的なセキュリティ基準である「PCI DSS」の認証や、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格である「JIS Q 27001(ISO/IEC27001)」の認証、「プライバシーマーク」を取得している会社であれば安心です。
手数料が妥当か
EC事業者様が決済代行会社に支払う手数料については、初期費用が必要かどうか、月額基本料と決済手数料がどのくらいかかるのかをまず確認しましょう。このほかにも、決済データの通信にかかるトランザクション処理費用や、クレジットカードの与信額を確認するのにかかる与信料、オプションサービスの利用にかかる費用等が発生することもあり、複数の費用項目を事前に把握しておくことが大切です。
初期費用や月額基本料は無料の会社もありますが、その分決済手数料が高く設定されているケースも少なくありません。長期的な売上規模や取引件数を踏まえて、固定費と変動費のバランスを比較検討しましょう。手数料については、複数の会社から見積りをとり、サービスの詳細説明を受ける等して検討するのがおすすめです。
導入実績が豊富か
決済代行会社を選ぶ際には、導入実績の豊富さが信頼性を判断する大きな基準となります。導入社数を公表しているサービスであれば比較の目安にしやすく、単なる件数だけでなく、自社と同じ業界や事業規模での導入事例、大手企業や公的機関での利用実績があるといった点も重要です。
幅広い業界で採用されていることは、多くの企業から選ばれている証であり、安心して決済システムを任せられるかどうかの判断材料になります。
サービスが使いやすいか
決済代行サービスは、ECサイト運営の効率化のために利用するものであるため、サービスを利用するのに手間がかかってしまっては本末転倒です。効率的に事務処理ができるよう、決済代行会社が提供する管理画面内の各項目において、管理画面で売上や入金状況をスムーズに確認できるか、キャンセル処理がスムーズにできるか等、操作性に関する部分を事前に確認しましょう。
また、システムの稼働率や安定性、信頼性等もチェックしておきたいポイントです。実際に導入された事例を参考に、自身の運営しているECサイトにマッチしているかを確認しましょう。
支払サイクルが適切か
決済代行会社からはどのタイミングで支払を受けられるかを、サイト運営者は事前に把握しておきましょう。一般的には「当月末日締め、翌月末日ご入金」や「月2回払い」が多いですが、最近は翌週払いや最短翌日入金に対応するサービスも増えています。決済代行会社の支払サイクルが遅ければ、仕入れや資金繰りに影響が出てしまいかねません。
決済会社によっては、入金を早めたり、月内複数回に分けて入金されるといったオプションサービスを利用できるケースもあるため、各決済代行会社の比較はしっかりと行っておく必要があります。
柔軟なシステム更新をしているか
決済代行サービスの比較の際には、ショッピングカート等他のシステムとの連携内容についてもチェックしましょう。各ショッピングカートは利便性改善やセキュリティ改善で日々アップデートされています。そのため多様なサービスと連携でき、柔軟なシステム更新を行っている決済代行会社を選びましょう。
決済代行会社を利用するメリット
決済代行会社を利用するメリットとして、以下があげられます。
- サイトの利便性向上
- 開発工数の軽減
- 事務手続きの代行
- 請求管理工数の軽減
- 情報管理のリスク軽減
ここからは、上記をそれぞれ詳しく解説していきます。
サイトの利便性向上
ECサイト運営者が自ら決済手段を用意する場合、選択肢が限られてしまいます。しかし、決済代行会社を利用すれば、クレジットカード決済をはじめ、コンビニ決済、キャリア決済、ID決済、電子マネー決済やApple Pay等、多様な支払方法を一括で導入できます。
利用者にとって、決済方法が多いECサイトは利便性が高く、購入途中で離脱されにくいため、売上アップも期待できるでしょう。決済代行会社を利用することは、利用者にとってECサイトの利便性が向上する有効な手段といえます。
開発工数の軽減
クレジットカード会社やコンビニエンスストア各社等と個別に契約する場合には、それぞれの会社毎のシステムを構築・接続しなければならず、膨大な費用と時間がかかってしまいます。決済代行会社を利用すれば、決済代行会社のシステムと接続するだけで、複数の決済手段をまとめて管理することができるシステムの提供を受けられるのが強みです。
独自のシステム開発が不要となり、多くの支払方法を少ない工数で導入できます。また、ターゲットの変化や時代のニーズに合わせて、柔軟に決済手段を追加できる点も大きなメリットといえるでしょう。
事務手続きの代行
クレジットカード会社やコンビニエンスストア各社等と個別に契約する場合、それぞれの会社の審査を受けて契約手続きを行わなければなりません。そのため、導入後も、各社への問い合わせや入金確認等の事務作業が発生し、負担が大きくなるでしょう。
一方、決済代行会社を利用すれば、契約手続きや審査、入金確認等を代行してもらえるため、面倒な事務作業を大幅に減らせます。面倒な手続きを行う手間を省けるようになり、本来のECサイトの運営業務に集中することが可能です。
請求管理工数の軽減
複数の決済手段を個別に導入する場合、クレジットカード会社やコンビニエンスストア各社によって、入金のタイミングも違う場合が多く、請求管理等の事務処理が煩雑になってしまいます。
そこで、決済代行会社を利用すれば、請求の一元管理だけでなく、入金も一本化することが可能となるため、経理処理の負担が減り、事務作業の効率化が可能になるのもメリットです。
情報管理のリスク軽減
利用者のクレジットカード情報を扱う際には、高度なセキュリティ対策が必要になるため、専門的な知識や技術が求められます。
多くのクレジットカード情報を取り扱う決済代行会社には情報管理のためのノウハウや技術力があり、セキュリティ万全のシステムを用意しておりますので、個人情報漏えい等のリスク軽減に有効だといえるでしょう。
SP.LINKSが選ばれ続ける理由
SP.LINKSが選ばれ続ける理由として、以下があります。
- セキュリティの高さ
- 非対面業界唯一のダイレクト接続で高速かつ安定した決済処理
- 幅広い決済手段の提供
- 幅広い業界・業種への対応
- 豊富な導入事例
それぞれ詳しく解説していきます。
セキュリティの高さ
SP.LINKSは、業界トップクラスのセキュリティ体制が選ばれ続ける理由の一つです。クレジットカード情報保護の国際的なセキュリティ基準である「PCI DSS」に準拠するとともに、JIS Q 27001(ISO/IEC27001)の認証基準に基づき、全社・全業務についてISMS適合性評価制度の認証を取得しております。
さらに、カード会社の会員情報と照合する独自の「認証アシストサービス」により、不正利用を未然に防止。また、3Dセキュア(本人認証サービス)やトークン決済に対応し、カード情報を暗号化して管理することで情報漏えいリスクも低減します。
これらの対策により、クレジットカードの不正利用率を低い水準に抑えられるほか、プライバシーマークの取得によって個人情報保護体制も整備されており、安心して決済を任せられる環境が整っています。
非対面業界唯一のダイレクト接続で高速かつ安定した決済処理

SP.LINKSは、「決済代行事業」と「データセンター事業」の両面を持つことにより一気通貫で安心、安全、スピーディーな決済サービスを提供。主要カード会社(16社)と直接ネットワークを接続しており、高速かつ安定した決済処理を実現しています。決済処理のレスポンスは約1秒と業界トップクラスの速さを誇り、顧客の離脱を防げるのが強みです。
さらに、セールやキャンペーン等で大量の取引が集中する場合でも、安定稼働を維持。機会損失を防ぎ、安心してご利用いただける環境を整えています。
幅広い決済手段の提供
SP.LINKSは、国際6大ブランドのクレジットカード決済に対応しているほか、コンビニ決済や口座振替、Pay-easy・ネット銀⾏払い、オンラインID決済、コード決済、Apple Pay等、多様な決済手段を一括で導入することが可能です。
さらに、楽天EdyやモバイルSuica等の電子マネー決済、主要3社のキャリア決済にも対応。少額決済や若年層を含む幅広い顧客層に対応することで、販売機会の拡大を支援します。
これら多彩な決済手段を一元的に管理できるため、事業者の運用負荷を抑え、効率的なECサイト運営を実現します。
関連リンク:
・決済サービス一覧
幅広い業界・業種への対応
SP.LINKSは、物販はもちろん、BtoB取引やSaaS等のサービス提供型ビジネスにも対応する決済ソリューションを提供しています。
さらに、通信・デジタルコンテンツ、保険、新聞、教育機関、公共料金等、多様な業界で導入実績を有しており、各事業者のビジネスモデルに合わせた決済方法をご提案しているのも強みです。
法人のみではなく、個人事業主まで幅広く対応しており、様々な業種・業態で安心してご利用いただける環境を整えています。
関連リンク:
・業種からえらぶ
豊富な導入事例
SP.LINKSの決済ソリューションは、物販、通信、エンタメをはじめ、業界・業種を問わず幅広い企業に導入されています。
・ニフティ株式会社様 導入事例
大切な顧客のクレジットカード情報を確実に守る『カード情報非保持化サービス』で安心・安全なインターネットサービスを提供
・SOMPOダイレクト損害保険株式会社様 導入事例
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・松竹株式会社様 導入事例
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・導入事例一覧
まとめ
ECサイトにおける決済代行会社の利用には、初期費用や月額基本料、決済手数料のほか、トランザクション処理料や与信料等複数の費用が発生します。そのため、費用体系を把握したうえで、導入実績やセキュリティ、使いやすさ、支払サイクル等を比較検討することが重要です。
SP.LINKSは、国際基準に準拠した高いセキュリティ、主要カード会社とダイレクト接続し高速かつ安定した決済処理、多彩な決済手段と豊富な導入実績を備えています。ショッピングの利便性向上につながるため、導入を検討してみてはいかがでしょうか。