クレジットカード決済の仕組みとは?メリットや導入事例をわかりやすく解説

公開日:2018年02月01日

更新日:2025年11月11日

クレジットカード決済の仕組みとは?メリットや導入事例をわかりやすく解説

クレジットカード決済は、ネットショッピング・通販等の購入者の6割以上に支持されている、オンライン決済で利用率No.1の決済手段です。導入することにより、販売機会の拡大や客単価のアップが見込めます。

本記事では、クレジットカード決済の導入を検討している事業者様向けに、仕組みやメリット、導入方法と注意点について解説します。ぜひお役立てください。

クレジットカード決済とは?

クレジットカード決済とは、手持ちのお金がなくてもクレジットカードを使用して商品やサービスの代金を支払うことができる決済方法のこと。カード保有者の信用をもとに、購入者が事業者に支払う利用代金をクレジットカード会社が立て替えて支払ます。商品やサービスの購入者にとっては、ポイントを貯めたり、リボ払いや分割など支払方法を選べるといったメリットもあります。

店舗やECサイトの事業者にとっては、機会損失のリスクを減らせるという大きな利点があります。

クレジットカード決済の仕組み

クレジットカード決済は、「カードで支払う」という一見シンプルな決済方法ですが、複数の関係者が関わる仕組みによって成り立っています。ここでは、カード会社と事業者が直接契約する場合と、決済代行会社を利用する場合の二つの仕組みを解説します。

クレジットカード会社と直接契約する場合の仕組み

クレジットカード決済の仕組みとして、「利用者」「クレジットカード会社」「加盟店(事業者)」の三者が大きく関係しています。それではこの三者間でお金はどう動くのでしょうか。

利用者が加盟店でクレジットカードを使って商品を購入すると、カード会社は利用者の代わりに商品代金を加盟店に支払ます。利用者は、カード会社に商品代金を立て替えてもらったわけですから、その分を後日カード会社に支払う必要があります。カード会社から1ヶ月分まとめて請求が届き、請求された金額を指定された支払日に支払う流れが一般的です。

なお、加盟店はカード会社に商品代金を立て替えてもらう代わりに、カード会社に手数料(加盟店手数料)を支払ます。この加盟店手数料は、利用者に支払を求めることはできません。各カード会社の加盟店規約により、加盟店側の負担が義務づけられています。そのため、利用者は現金払いの人より多く支払うことはなく、カード会社には商品代金のみを支払うことになります。

①購入者がネットショップで商品を購入②ネットショップが購入者へ商品を発送③クレジットカード会社が購入者へ商品代金を請求④購入者がクレジットカード会社へ支払い⑤クレジットカード会社からネットショップへ商品代金を入金(決済手数料を商品代金から差し引いた金額)

決済代行会社と契約する場合の仕組み

クレジットカード会社と直接契約をせず、決済代行会社と契約する方法もあります。決済代行会社とは、事業者とカード会社の間に入り、契約手続・審査やシステム提供、入金管理・処理といった業務を代行する会社のことです。

決済代行会社を利用すると、事業者はカード会社と直接やり取りをする必要がなく、代行会社を通じて決済処理や入金が行われます。そのため、複数のカード会社に対応する場合でも、手続や入金管理を一本化でき、事業者の負担を大きく軽減できる仕組みになっています。

オンラインでのクレジットカード決済の仕組み

ECサイトのオンラインでのクレジットカード決済は、下図の流れとなります。

オンラインでのクレジットカード決済の仕組みオーソリゼーション・売上処理・商品代金の回収・ネットショップ様への支払いまでの流れ

利用者がクレジットカード決済を指定して商品を注文すると、カード会社に対して与信可否(利用可能限度の範囲であり、カードが利用できるか)について問い合わせ、承認を求める作業が行われます。この作業を「オーソリゼーション(オーソリ)」と言います。

オーソリで承認されれば決済成立となり、利用者は手元に現金がなくても商品を購入することができる仕組みです。

その後、カード会社は利用者の口座から代金を回収。カード会社から決済代行会社に代金が支払われ、決済代行会社は手数料を差し引いたうえでECサイトの口座に入金します。

クレジットカード決済のメリット

クレジットカード決済は、加盟店(事業者)と利用者の双方に多くの利点をもたらします。ここでは、加盟店が得られるメリットと、利用者が感じられるメリットに分けて紹介します。

加盟店のメリット

加盟店にとって、クレジットカード決済を導入する大きな利点は、販売機会損失の回避・販売機会の拡大です。購入者は時間や場所を問わずに決済できるため、現金不足や給料日前といった理由で購入を断念されるリスクが避けられます。

さらに、クレジットカード決済なら高額商品の購入時の心理的なハードルが下がり、売上単価の向上が望めるでしょう。加えて、与信や売上計上がリアルタイムで行われるため、入金を待たずに商品を発送でき、業務の効率化にもつながります。

クレジットカード決済は審査に通過した事業者のみが導入できる仕組みであるため、信頼性が高まる点も大きな魅力です。経理処理の簡略化も含め、事業運営に幅広いメリットをもたらします。

利用者のメリット

利用者にとっても、クレジットカード決済は利便性が高い仕組みです。たとえば、実店舗で買い物をする場合は、多額の現金を持ち歩く必要がないため便利で安心です。分割払いやリボ払い、ボーナス払い等複数の支払方法を選択できるため、高額な買い物や支出の調整もしやすくなります。

さらに、利用額に応じてポイントが貯まるほか、会員優待や特典サービスを受けられる場合もあります。また、利用者がECサイトでクレジットカード決済をする場合、カード会社の審査を通過した加盟店での購入になるため、安心して買い物ができる点もメリットです。

クレジットカード決済の契約・導入方法

クレジットカード決済は、ECサイトに限らず、飲食店や美容室、宿泊施設等幅広い業種で求められる決済方法です。しかし事業者にとって、複数のカード会社と個別に契約を結ぶのは、手間も時間もかかり、大きな負担になります。

そのため、クレジットカード決済を導入する場合は、決済代行会社を利用する方法がおすすめです。決済代行会社は、事業者とカード会社の間に立ち、契約手続・審査やシステムの設定・提供、入金管理・処理等をまとめて代行してくれます。

これにより、入金管理の効率化やノンコア業務の負担軽減につながるでしょう。決済代行会社を利用することで、現場の負担を減らしつつスムーズなクレジットカード決済の導入が可能になるのです。

SP.LINKSのクレジットカード決済の特長

決済代行サービスを検討する際には、実績や信頼性が重要な判断基準となります。「SP.LINKS」は、決済代行サービスのパイオニアとして、サービス開始以来30年にわたり知見と信頼を積み重ねてきた決済代行会社です。

店舗規模を問わず、小さなお店から大規模なECサイトまで幅広く対応しています。また、豊富な知見を活かし、複数の決済手段を総合的にサポートする体制が整っており、多様化する消費者ニーズにも柔軟に対応できることが魅力です。

ここでは、SP.LINKSのクレジットカード決済の特長について詳しく紹介します。

非対面業界唯一、大手カード会社16社とダイレクトネットワーク接続

非対面業界唯一、大手カード会社16社とダイレクトネットワーク接続

SP.LINKSが提供するクレジットカード決済の強みのひとつが、主要なカード会社16社とのダイレクト接続に対応している点です。

決済代行事業とデータセンター事業の両面を持つことにより、高速・安定の強固なシステムを構築し、一気通貫してサービスを提供しているため、決済トラブルのリスクも低減でき、利用者にとっても事業者にとっても、安心のカード決済環境を実現できることが大きな特長です。

平均1.0秒の高速レスポンスでスムーズな決済が可能

SP.LINKSでは、平均1.0秒という高速レスポンスを実現しており、店舗でのレジ決済やネットショッピングの際にも、お客さまを待たせることなくスムーズな取引が可能です。

注文が集中するフラッシュセールや、人気チケットの販売といったタイミングでも、決済処理のスピードが落ちにくく、快適な購入体験を支えています。決済の途中でストレスを感じさせないことで、離脱の防止にもつながります。

二重三重の万全なセキュリティ体制

SP.LINKSでは、業界をリードする独自の認証アシストサービスと3Dセキュア等を組み合わせることで、二重三重のセキュリティ体制を整えています。

認証アシストサービスでは、決済時のオーソリ処理(与信確認)と同時に「本人確認」と「カード確認」を実施。これにより、カード会員であるユーザーの個人情報を直接カード会社のデータベースと照合し、不正利用のリスクを防いでいます。

また、クレジットカードの情報を安全に保護するための国際基準であるPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)や情報セキュリティマネジメントの国際規格であるISMS適合性評価制度の認証取得、プライバシーマークの取得にも積極的に取り組んでおり、運用面でのセキュリティ強化にも力を入れています。

こうした多層的な対策により、利用者と事業者の両方が安心して利用できる決済環境を構築していることが特長です。

クレジットカード決済の導入事例

ここでは、SP.LINKSのクレジットカード決済の導入事例を紹介します。

導入企業 ニフティ株式会社様
課題    累計134万人(2016年3月時点)にも上るISPサービスの高いセキュリティを維持するためにPCI DSSに準拠した仕組みを構築していたが、莫大な維持費用が負担となっていた
SP.LINKS
提供価値
 • 「カード情報非保持化サービス」の一つ「カード情報お預かりサービス」を導入し、カード情報を保持しない仕組みに再構築
 • 「非通過型決済サービス(リンク型画面決済)」を導入し、システムのログファイルなどに意図せず残存したカード情報の漏えいリスクも排除
 • 従業員による持ち出しリスクにも備えるために運用業務もSP.LINKSへ委託
 • 上記の取り組みにより情報管理コストは1/10以下に
導入企業 松竹株式会社様
課題    歌舞伎をはじめとする松竹の演劇公演のチケットを購入するには、電話で予約するか劇場で前売り券を買うしか方法がなく、予約後に劇場で代金と引き換えに切符を受け取るといった作業が必要。またクレジットカード決済の不正利用問題。
SP.LINKS
提供価値
 • チケット販売サイトにクレジットカード決済代行サービスとして「e-SCOTT」と認証アシストサービスを導入
 • 購入時の本人確認を強化し、不正利用を抑制しながら、顧客の操作負担を増やすことなく利便性を確保
 • 不正利用問題を解決し、業務負担の軽減
 • 大量の取引でも高速かつ安定した処理を実現し、安心・安全な決済インフラを提供
導入企業 株式会社エクスクリエ様
課題 新商品や話題の商品をモラえる・タメせるサイト「モラタメ.net」において、会員数の増加等により申し込みが集中し、決済スピードの向上が課題となっていた       
SP.LINKS
提供価値
 • クレジットカード決済代行サービス「e-SCOTT」を導入
 • 決済スピードの向上と売上増・関連コストの軽減等に寄与
 • ストレスなくスムーズに支払が完結できることから、顧客満足度の向上にも貢献

よくある質問

最後に、クレジットカード決済の導入を検討している事業者様が、導入前によく抱く疑問や不安にお答えします。

クレジットカードの手数料率は?

クレジットカード決済を導入する際には、初期費用や月額費用に加え、決済ごとの手数料が発生します。なかでも注意したいのが「決済手数料」で、これは事業者の業種や取扱商品、販売方法等によって異なります。

一般的に、手数料率の相場は3~8%程度とされていますが、あくまで目安にすぎません。実際の手数料率は個別に見積もられることが多いため、導入を検討する際には、事前に決済代行会社へ問い合わせて確認することをおすすめします。

クレジットカード決済での売上の入金はいつ?

売上代金がいつ入金されるかは、キャッシュフローに直結する重要なポイントです。入金サイクルは決済代行会社によって異なり、「月末締め・翌月15日入金」「決済日の翌営業日入金」「最短1営業日入金」等、複数のパターンが存在します。

SP.LINKSでは、資金決済は月1回「当月末締め・翌月末日入金」を基本としています。ご要望に応じて調整をさせていただきますので、詳しくはお問い合わせください。

クレジットカード決済導入でさらなる売上アップを

クレジットカード決済は、利便性の高さと決済スピードにより、事業者・利用者の双方に多くのメリットをもたらします。決済の仕組みは複数の関係者が関与するため複雑に感じられますが、決済代行会社を活用することで契約や導入、入金管理にかかる手間を軽減できます。

SP.LINKSは、「決済代行事業」「データセンター事業」を主軸として、お客様に安心、安全、スピーディーな決済サービスを提供しています。また多様な業種で導入実績があるため、これから導入をご検討の事業者さまは、お気軽にご相談ください。

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