【業種・目的別】導入すべきオンライン決済方法を解説
公開日:2026年03月24日
更新日:2026年03月24日

ECサイトにおける決済方法は顧客体験を左右する要素の一つです。顧客にとってわかりやすく、安心して利用できる複数の選択肢を用意しておくことが重要となります。
しかし最近は決済方法の多様化・細分化が進んでいるため、「自社に追加で導入するとしたら、どの方法がもっともふさわしい?」「自社の顧客に望まれている決済方法はどれだろう?」と悩んでいるEC事業者様もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、業種やビジネスの目的別に、導入すべき決済方法を解説します。
はじめに:顧客体験における「決済」の重要性
ECサイトにおける決済方法は、顧客体験を左右する大切な要素の一つです。
顧客体験とは、商品を知って購入し、手元に届いた商品を使用し、口コミ等の行動を経て、再びそのECサイトで買い物をするまでの一連の流れを指します。
この中には、購入時の決済プロセスも含まれ、ここでのつまずきは離脱につながる要因になり得るでしょう。
そこで、ECサイトを運営する事業者様側は、自社で顧客が購入してくれる理由や、何度も利用したくなる理由を分析・考察しながら、顧客体験を継続的にブラッシュアップしていく姿勢が求められます。
そのためには、商品の品揃えや顧客サポート体制の充実に加えて、支払方法の整備も欠かせない要素の一つです。
顧客体験の質を高めるためには、自社の顧客層が安心して利用でき、操作がわかりやすく、スピーディーに決済できる方法を用意しておくことが重要です。
関連リンク:ECビジネスの顧客体験を考えるとき
業種・目的別おすすめの決済方法
ここからは、業種やビジネスの目的別におすすめの決済方法をご紹介します。
ECサイト
BtoC向けに物販を行うECサイトでは、各種オンライン決済を整備しておくことが基本となります。
オンライン決済とは、インターネット回線を通じて代金を支払う方法の総称で、キャッシュレス化が進む現代において欠かせない決済方法です。
顧客の利用シーンやニーズに合った決済手段を用意することで、買い物のしやすさが高まり、結果として顧客体験の向上につながります。その積み重ねにより、売上アップの効果も期待できるでしょう。
各種オンライン決済の特徴とメリットは、下記の通りです。
※表は横スライドできます。
| 決済方法 | 特徴 | メリット |
|---|---|---|
| クレジットカード決済 | ネットショッピングにおいて8割近くに支持される決済手段(※1) | ・現金不足や給料日前といった理由で購入を断念されるリスクを避けられる ・高額商品の購入時の心理的なハードルが下がり、売上単価の向上が望める ・与信や売上計上がリアルタイムで行われるため、入金を待たずに商品を発送でき、業務の効率化にもつながる |
| ID決済(アカウント決済) | ユーザーが決済時にPayPay等各種決済サービスのID・パスワードを入力し、アカウントを連携させて支払う方法 | ・クレジットカード情報入力の手間を省けて決済がスムーズになり、カゴ落ちを低減できる ・クレジットカードを持たないユーザー層の取り込みも期待できる |
| 電子マネー決済 | 様々な企業が独自に提供している電子マネーによる支払サービスのこと(Suica、楽天Edy等) | 入金管理の効率化に加え、クレジットカードを持たないユーザー層の取り込みも期待できる |
| コンビニ決済 | 全国のコンビニエンスストアで24時間365日、いつでも手軽に支払える決済方法。 | ・クレジットカード決済のように番号を入力する必要がなく、現金で支払うことができるため、クレジットカードを使い慣れていない顧客や、クレジットカードを持っていない層も利用可能。 ・幅広い年齢層、かつ現金決済したいニーズの顧客が利用できる方法。 |
| Pay-easy(ペイジー)・ネット銀行払い | ・各金融機関ATMやオンラインバンキングで支払を行う決済手段 ・高額決済やチケット代金等、確実性が求められる取引でよく利用される。 |
通常の銀行振込とは異なり、入金情報がリアルタイムで事業者様側に通知されるため、消込作業の手間がかからない |
| 口座振替決済 | ユーザーが指定した銀行口座から代金を引き落とす決済方法 サブスクリプションサービスやファンクラブの会費、学習塾の月謝等、継続的な課金が発生するビジネスモデルに適する。 |
一度登録すれば自動で引き落としが行われるため、ユーザーの支払忘れを防ぎつつ、事業者様の集金コストも大幅に削減できる |
| キャリア決済 | ドコモ、au、ソフトバンク等の携帯電話利用料金と合算する決済方法 クレジットカード情報が不要で、かつ4桁の暗証番号等の簡単な認証だけで完了。 |
・スマートフォンユーザーとの親和性が高い。 ・カードを持たない若年層向けのコンテンツや、衝動買いが起きやすい商材等に強み |
| Google Pay | Googleアカウントに登録した決済情報を利用し、アプリやWebサイトでワンタップ決済を行う方法 | Androidユーザーにとっては、面倒な入力作業を省略できるため、ユーザビリティ向上に直結 |
| Apple Pay | iPhoneやMac等のApple製デバイスに登録されたカード情報等を利用し、Touch ID(指紋認証)・Face ID(顔認証)の生体認証や、パスコードで支払う方法。 | セキュリティ性に優れており、手軽かつスピーディーに決済でき、カゴ落ち率を下げられる点が大きな強み |
上記全ての決済方法をただ網羅すればよいというわけではありません。ECサイトの特徴や顧客層に合わせて、需要や利便性の高い決済方法を取り入れることがポイントです。
この後は、ECサイトにおける取引やビジネスの形態・目的ごとにおすすめのオンライン決済の方法をご紹介していきます。
少額取引の場合
BtoCのEC事業者様の中でも「少額取引が多く、クレジットカードを持たない顧客も取り込みたい」という場合には、前述した9種類のオンライン決済のうち、以下の4種類が特におすすめです。
- コンビニ決済
- 電子マネー決済
- ID決済(アカウント決済)
- キャリア決済
いずれもクレジットカード情報の入力が必要なく、ユーザー視点で手軽に支払える方法です。その特徴から、少額の取引に適している決済方法といえます。
なお、上記4つに加えて「後払い(BNPL)」という決済方法についても知っておくこともポイントです。
後払い(BNPL)の特徴とメリットは下記の通りです。
※表は横スライドできます。
| 決済方法 | 特徴 | メリット |
|---|---|---|
| 後払い(BNPL) | ・「Buy Now Pay Later」の略語 ・商品やサービスを先に受け取り、代金を後日まとめて支払える決済方法のこと ・分割払いも可能 (例)atone、Paidy等 |
・クレジットカードを持たない顧客も取り込める ・購入時の心理的なハードルが下がり、購入率の改善や顧客単価の向上が期待できる ・与信審査や代金回収はBNPL事業者が引き受けてくれるため、事業者様側が抱える未回収リスクを抑えられる |
クレジットカードを持たない層や若年層、セキュリティ面でクレジットカードの利用を控えたい層に対して有効な決済方法といえます。
定期購入ビジネスの場合
たとえば「化粧品や食品の定期配送サービス」等のような定期購入ビジネスの場合には、「継続課金」がおすすめです。具体的には、口座振替決済、クレジットカード決済、キャリア決済、ID決済(アカウント決済)等です。
顧客は都度決済する必要がなく、事業者様も未入金・代金未回収のリスクを抑えやすい等、双方にメリットがあります。
詳しい特徴やメリットは、以下の通りです。
※表は横スライドできます。
| 決済方法 | 特徴 | メリット |
|---|---|---|
| 継続課金 | ・「購入の都度、決済を行う」のではなく、一定額を継続的に支払う課金形態のこと ・具体的に顧客は口座振替決済、クレジットカード決済、キャリア決済、ID決済(アカウント決済)で決済が可能 ・定期購入系ビジネスで多く取り入れられている決済方法 |
・安定した収益基盤、長期的な顧客関係を築きやすい ・未入金・代金未回収リスクの低減等、請求・入金管理業務の効率化等事務負担を抑えられる |
ECサイトに加えて実店舗もある場合
「ECサイトに加えて、実店舗も構えている」という場合には「QRコード決済」の導入がおすすめです。
実店舗で対面販売の場合には、顧客はスマートフォンのQRコードをレジで見せることで決済ができ、一方、ECサイト上ではPayPay等各種決済サービスのID・パスワードを入力し、アカウントを連携させることで支払いができます。
顧客はECサイトでも実店舗でもスムーズに決済でき、事業者様は現金授受やレジ締めの負担を軽減できます。
下記で、QRコード決済の特徴とメリットをまとめています。
※表は横スライドできます。
| 決済方法 | 特徴 | メリット |
|---|---|---|
| QRコード決済 | スマホを使用して支払を行う、キャッシュレス決済 (例) PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ、メルペイ、Alipay+、WeChat Pay等 |
・ECサイトでも店舗でも、どちらでも利用可能(ECはオンラインID決済) ・現金の授受がなくなることで精算ミスを防げるほか、レジ締め作業の短縮といった業務効率化も期待できる |
「ECサイトでも店舗でもどちらでも利用可能」「現金の授受がなくなる」という観点では、「クレジットカード決済」の導入も推奨されます。
顧客層に合わせていずれかを導入する、あるいは両方を導入して顧客の決済手段の選択肢を増やすのもひとつの手です。
越境ECやインバウンド集客が目的の場合
越境ECの運営をしている事業者様や、実店舗も構えてインバウンド集客を目的としている事業者様の場合には、世界的に利用者数の多い決済方法「PayPal(ペイパル)」や「Alipay(アリペイ)」の導入がおすすめです。
それぞれの特徴やメリットは、以下の通りです。
※表は横スライドできます。
| 決済方法 | 特徴 | メリット |
|---|---|---|
| PayPal(ペイパル) | ・世界200以上の国と地域で利用されているグローバルな決済サービスで、100通貨以上に対応 ・日本で越境ECを行っている事業者の多くが導入している。 |
・国別の決済方法を用意する手間を省ける。 ・国や地域を越えて決済を行う場合、購入者側の決済画面には自動的に購入者の言語で情報が表示されるため、言語毎の決済画面を用意する必要もない。 |
| Alipay(アリペイ) | ・中国をはじめアジア全域で利用されている決済方法 ・国内で普及する一般的なQRコード決済と同様にシンプルな決済フロー |
・インバウンド集客における強力な決済手段となり得る ・店舗でもECでも導入できる |
世界各国からの購入者が多い場合にはPayPal、アジア圏を中心に購入者が多い場合にはAlipayを導入する等、顧客の属性に合わせて選択するのもひとつの方法です。
関連リンク:
デジタルコンテンツ販売の場合
書籍、マンガ、動画、音楽等のデジタルコンテンツ販売の場合には、以下の決済方法がおすすめといえます。
- クレジットカード決済
- ID決済(アカウント決済)
- キャリア決済
- Google Pay
- Apple Pay
特にサブスクリプションサービスを提供している場合にはクレジットカード決済、キャリア決済、ID決済(アカウント決済)で継続課金ができる方式を導入することで、安定した収益基盤の構築につながるでしょう。
一方、その都度決済を行うことが想定される場合には、スマートフォン等と親和性が高くユーザー視点で手軽に決済が完了する「キャリア決済」「Google Pay」「Apple Pay」が適していると考えられます。
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アプリ開発事業の場合
ゲームアプリ等のスマートフォンアプリを開発・提供している事業者様にとっては、「アプリ課金(アプリ内・アプリ外)」が適した決済方法といえます。
アプリ課金は、アプリを起点としてスムーズに支払いが完結するため、ユーザーの利用体験を損なわずに購入へつなげやすい点が特徴です。
アプリを開発してリリースした後も、継続的な収益を生み出す仕組みとして機能し、収益基盤の構築や拡大に貢献してくれるでしょう。
アプリ課金の特徴とメリットは、以下の通りです。
※表は横スライドできます。
| 決済方法 | 特徴 | メリット |
|---|---|---|
| アプリ課金 | ・アプリ内や外部のサイト等で、追加コンテンツや機能を購入し、料金を支払う仕組み ・「アプリ内課金」と「アプリ外課金」の2種類がある。ユーザーが選べる決済方法や、事業者様にかかる手数料・収益性等に違いがある |
・2025年12月18日施行の「スマホ新法」により、「アプリ外課金」を導入すると、AppleやGoogleに支払う手数料を低減できる。 |
関連リンク:
複数の決済手段を導入してスムーズに運用するには?
本記事ではここまで、様々な決済方法についてご紹介してきました。
一方で、決済手段の多さを理解できたものの、導入時の手続や、その後の運用が煩雑にならないかと不安や疑問を感じている方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合には、決済代行会社の利用を検討してみてください。
決済代行とは、EC事業者様(加盟店)と各決済機関(カード会社、コンビニ、決済事業者等)の間に立ち、契約手続から決済処理、売上金の入金管理までを一括して担うサービスのことです。
通常は決済手段ごとに各決済機関(カード会社、コンビニ、決済事業者等)と個別の契約やシステム連携が必要になりますが、決済代行を利用することで、こうした煩雑な業務をまとめて任せやすくなり、運営負担の軽減につながっていきます。

決済代行のことならSP.LINKSにお任せください
「どの決済代行会社に相談すればよいかわからない」とお悩みのEC事業者様は、ぜひ一度SP.LINKSへご相談ください。
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さらに、セキュリティ面も万全で、クレジットカード情報保護の国際的なセキュリティ基準である「PCI DSS」に準拠するとともに、JIS Q 27001(ISO/IEC27001)の認証基準に基づき、全社・全業務についてISMS適合性評価制度の認証を取得。また、プライバシーマークの取得によって個人情報保護体制も整備されており、安心して決済を任せられる環境が整っています。
関連リンク:
まとめ
本記事では、主にEC事業者様を中心に、業種やビジネスの目的に応じて導入が推奨される決済方法について解説しました。
ECサイトごとに適した決済手段は様々です。しかし、全ての決済手段を網羅する必要はなく、自社のECサイトの顧客層や決済額の大小、ビジネス形態に適した決済手段を導入することがポイントです。
近年は決済手段が多様化しており、「自社にどの決済方法が適しているのかわからない」「専門的なアドバイスがほしい」「運用手数料をできるだけ抑えたい」等と考えている事業者様もいらっしゃるでしょう。
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